信頼関係を軸にした、キャリア14年目での初挑戦

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信頼関係を軸にした、キャリア14年目での初挑戦

LAMBDA ブランド責任者
2011年中途入社

ジュエリーアドバイザーからキャリアスタート。さまざまな部署での経験を経て、2023年からZ世代向けのジュエリーを提案する「ラムダ」のブランド責任者になった彼が、働くうえで大切にしていることとは。

LAMBDA ブランド責任者

2011年中途入社

前職はアパレル企業で勤務。店長やプレス、バイヤーを担当した後、アガット青山本店のジュエリーアドバイザーとしてエーアンドエスに入社した。DBやマーケティング、経営企画を経て、現在はラムダのブランド責任者を務める。

エーアンドエスに入社を決めた理由は?

アガットのジュエリーアドバイザーの「おもてなしの精神」に惚れたことですね。

前職のアパレル企業に勤務していた頃、妻へのギフトを探してアガット青山本店に立ち寄ったことがあって。その日に購入するつもりはなかったんですが、スタッフの方は時間をかけて親身になって話を聞いてくれました。

それまでジュエリーブランドというと「フォーマルで敷居が高い」というイメージを持っていたのですが、アガットは気品がありながらも親しみやすかった。業界は違えど同じく店頭からキャリアを始めた私にとって、その接客スタイルがすごく新鮮でした。同時に当時の自分に足りないもので、ここで働いて学べることがたくさんあるじゃないかと思ったんです。それまで、ほとんどジュエリーを触ったことはありませんでしたが…(笑)。

入社からこれまで、どのような仕事を担当してきましたか?

販売職から店長、本社業務まで、いろいろな部署で経験を積んできました。

最初に配属になったのは、アガット青山本店の販売職でした。その後は店長を含めて5年ほど店舗で経験を積んで、本社の発注業務担当に異動。それからは営業やDB、マーケティング、経営企画などの本社業務を中心に担当してきました。

そして、ラムダのブランド責任者になったのが2023年です。これまで後方支援的な業務が多かった自分がまさか新たなブランドを担当するとは、正直思っていませんでした。エーアンドエスではキャリア14年目なのですが、まったく新しい世界に飛び込んでいる感覚です。

いまの仕事内容について教えてください。

「ラムダの裏方」というイメージが近いです。

メインはブランドとしての事業計画を立てることですが、発注と仕入れのスケジュール管理、DB、経理まで、ブランドに関わる幅広い業務を担当しています。これまでの経験した各部署で得た知識がしっかりと礎になっていると実感します。

とはいえ商品企画やMDは未経験なのでチームのメンバーに力を借りて、デザイナーとプレス、私の3人で運営しています。商品や世界観を作り上げることは2人に任せて、私はそれをどのように世の中へと届けていくか。その具体案を考える裏方の役割ですね。

仕事のやりがいを教えてください。

店頭でのポップアップでいただいた、お客様からの生の声が原動力になっています。

ラムダはまだ店舗がなくてECが主戦場なのですが、ポップアップショップを開催する時は私も店頭に立っています。普段、直接お客様と顔をあわせる機会が少ない分、実際に喜んでくださる姿を見られるのがすごく嬉しいですね。

自分たちの考えたものがカタチになり、世の中に伝わって、実際に足を運んでくれる人たちがいる。そして、それが売上に反映される。これまでチャレンジしてきたことが少しずつ実を結んで、ブランドとして着実に成長できていると分かる瞬間であり、何よりのやりがいです。

働くうえで大切にしていることは?

少数精鋭の体制だからこそ、他部署との「バランスのいい信頼関係」。

もちろんチームとしての結束力も重要ですが、現状は3人というミニマムな体制。必然的に他部署との連携が必要になることが多いので、人との信頼関係を保つことがブランドを運営していくうえで欠かせません。

その上で、さまざまな部署を跨いで仕事をしてきた私に求められるのは、「関係各所との“ハブ”になること」だと考えています。自分以外のメンバーが働きやすいように、周囲といい関係性を構築して、うまく巻き込みながら仕事を進めていく。時には、他部署の業務に巻き込まれることもありますが(笑)。でも、そんなバランスのいい人間関係が、いいブランドを生み出すために必要だと思っています。

あなたの考える、「エーアンドエスらしさ」とは?

風通しのいい関係性と、個性に寛容なカルチャーです。

年齢や肩書きに関わらず、誰にでも声をかけやすい空気感がありますね。もちろん、部署によって雰囲気は異なっていますが、いわゆる縦割りの組織というイメージは一切ありません。経営陣でさえ、フランクにコミュニケーションがとれて提案を聞いてくれます。

それと社員同士、お互いの個性を認め合っているのも印象的かもしれません。見た目やファッションで、バイアスがかかるような組織風土はないと思います。身の回りのメンバーたちを見ていても、年を追うごとに個性的なキャラクターを持った人が増えていますね。

求職者の方に向けて、メッセージをお願いします。

多種多様な個性を受け止めて、誰にでも輝けるチャンスがある環境です。

キャラクターの強い社員が多いと言いましたが、必ずしも目立っている必要はないと思います。自分らしい個性は、働いていくうちにきっと見つかるものですから。それよりも、人とのコミュニケーションや気遣いを大切に。しっかりと自らの想いを伝えたり、相手の悩みに向き合ったり、人間関係を大事にできる人にこの仕事は向いています。

それと強く伝えたいのは、販売職からのキャリアアップにさまざまな方向性と可能性があるということ。私自身も店舗から始まり、本社業務、そして新規ブランドとあらゆる部署を経験しました。そして、どの視点もいまの仕事に活かせています。「店舗出身だとキャリアが狭まる」なんてことはなく、「誰にでも自分らしいキャリアアップの道があること」を知ってもらえたら嬉しいです。

あなたにとって思い入れの深いジュエリーを教えてください。

アガットのリングと、ラムダのブレスレット。

リングは2012年頃に販売されていた、アガットのメンズラインです。これを身につけているとお客様との会話のきっかけになることが多くて、店舗に立つ時のマストアイテムでした。クリソプレーズという石で、神秘的な色が気に入っています。

ブレスレットは、ラムダのもので、「責任者としてブランドを成長させていく」という決意を込めて購入しました。当時は異動したばかりで、すごく悩んでいたので思い出しますね。身につける度に初心を思い出せる、思い入れの深いアイテムです。

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